レユニオン島(フランス)

モーリシャス / レユニオン島その11~火山とコーヒー~

2020最新】モーリシャス /
レユニオン島旅行記
その11~冒険編⑩(レユニオン島(フランス))~

レユニオン島最終日。今日は悪天候の中、火山に向かって大冒険!

前編:モーリシャス / レユニオン島その10~レユニオン島で友と再会(reunion)~

9日目10:00 火山への旅路~出発~

朝起きると、なんと外は強い雨風。2匹は前日にホテルのフロントで火山ツアーを申し込んでいたため、催行できるかどうか気がかり。でも、ひとまず朝食会場へ腹ごしらえ。美味しいパンやチーズを食べて(パンダはたくさんおかわりして)、ガイドさんと待ち合わせをしているホテルのロビーへ。そこにはお洒落なハットを被った初老の紳士の姿が。英語対応可能なガイドを探してもらっていたため、2匹は安心してガイドさんとご挨拶。

キツネ
キツネ
はじめまして!今日は天気が悪いけれど、火山には行けるでしょうか?
ガイドさん
ガイドさん
うーむ、山の上の天気は何とも予想できんのじゃ。運が良ければ見えるかもしれんが、厳しいだろうのう。もしキャンセルをしたければ、今ならキャンセル料は必要ないが、どうしたもんかのう?

実はモーリシャス付近の海でサイクロンが発生した模様。経験豊富な優しいガイドおじいさんは、2匹に考える時間をくれました。しかし、特に他のプランもなかった2匹は運試しをすることに!
ちなみに、ガイド料金は、ホテル→世界有数の活火山のPiton de la Fournaise(以下、フルネーズ火山)→空港までの車移動込みで200€(約2万6千円)。レユニオンはタクシー移動だけでも高額なので、ほぼ丸一日の車貸し切り+ガイド料と考えると、とっても格安!

雨にも負けず、風にも負けず、フルネーズ火山への冒険スタート!

車の外の景色はあまり楽しめないものの、ガイドさんの博識ぶりのおかげであっという間に時間が過ぎていきます。山の上はところどころ、晴れたり、曇ったり、雨がふったり。車の窓を開けてみると、気持ちのいい山の澄んだ空気が胸をいっぱいにしてくれます。

キツネ
キツネ
ガイドおじいさんの解説が白熱して、島の模型を片手に後部座席を振り返りながらクネクネの山道を運転していたのはちょっぴり怖かった笑 みんなにもぼく達が教えてもらったことを紹介するよ~
キツネの雑学ノート~レユニオン島の地理・歴史など~

・レユニオン島の気候は熱帯で、比較的雨が少なく涼しいのは5月~11月、雨が多くて暑いのは11月~4月

・2つの火山の地形により、西海岸は雨が少なく、東海岸は雨が多い

・レユニオン島の主要都市は北のSaint-Denis。ただし、キレイなビーチは西に多いため週末は皆西海岸に出かけて、帰りに渋滞が発生する

・近年はダイバーやスノーケラーがサメに襲われる事故が多発しているため、遠くには泳げないようになっている

・支配階級のフランス人と奴隷にされていた人々の間の最低限のコミュニケーションツールとして”クレオール語”が生み出されたが、島には今でもクレオール語しか話せない子ども達もおり、学校でフランス語を国語として学ぶ

・まずはフランス語を優先して教える必要があるため、英語教育は二の次となってしまい、モーリシャスのように英語や複数の外国語を修得することが難しい環境

・フルネーズ火山頂上からの眺めは、雲や霧が発生する関係で午前中の早い時間にしか見れない

・レユニオン島はかつて”ブルボン島”と呼ばれており、1700年代にフランスのルイ王朝が愛した幻のコーヒーの品種”ブルボン ポワントゥ”が唯一採取されていた。過去に絶滅したと言われていたが、なんと日本のUCC(上島コーヒー)が1999年にフランス政府の協力を得て、ブルボンコーヒーのマザーツリーを発見し、見事復活! 日本でも高級コーヒー店でしか手に入らず、一杯数千円もするが、レユニオン島では比較的安価で入手可能!

ガイドさんが島の地形を説明してくれた時に使っていた模型。2匹はお土産屋さんで購入。右下がフルネーズ火山

9日目 11:00 火山への旅路~中腹~

ホテルから車で30分ちょっと高地を登っていくと、山登り前に「観光案内所」と「火山ミュージアム」があります。


2匹はミュージアムのショップでガイドさん愛用の島の模型と、お土産のゼロユーロと、なんと、ブルボンコーヒーを購入!ガイドさんが最近入荷しているのを見た気がすると教えてくれ、ミュージアムショップに電話で確認までしてくれていたのでした。

EU各国で記念品として売られている0€紙幣のレユニオン島バージョン。火山でトレッキング?値段は3.5€
幸運にもGETできたブルボンコーヒー。カフェで一杯数千円が、100gで30€程(約4,200円くらい)

そうこうしている内に、なんと空には晴れ間がちらほら。火山ミュージアムを超えると森が広がり、その次には高地なのに牛や馬がたくさんいる牧草地に。

ガイドさん
ガイドさん
この辺りは無料のキャンプ場もあって、天気の良い日には朝から場所取りをしてBBQをしているんじゃ。2人もこの島が気に入ったようなら、酪農や農業に従事する移民にはフランス政府から助成金がでるはずじゃったから、始めてみたらどうかのう?
キツネ
キツネ
海はキレイだし、ご飯は美味しいし、幻のコーヒーまであるから、移住もいいかなぁ~。あれ? パンダなんか元気ない?
パンダ
パンダ
ごめん…朝ご飯食べ過ぎちゃってグロッキー…

そんなわけで、博識なガイドおじいさんの解説はキツネが独占。車はフルネーズ火山に向かってグングン山道を登ります。次第に辺りから背の高い木々が姿を消し、岩石がゴロゴロ。

ガイドさん
ガイドさん
この辺りは車が停められる絶景ポイントがたくさんあるんじゃ。少しでも晴れているうちに見てみようかのう。
火山地帯は背の低い植物ばかり
火山活動で地面が陥没した結果、切り立つ崖となる

天気がなんとか持ちこたえてくれることを祈りながら、一行は山道を更に上へ上へと向かう。

雲の中へと突っ込む冒険者たち
キツネ
キツネ
ロードオブザリングの世界だね!
パンダ
パンダ
…えっ?ハネムーンで指輪を捨てに来たの?
キツネ
キツネ
愛しいシト…

※わかる人にはわかる

舗装された道路も終わり、あとは岩石の上をガタン、ゴトン!と車の天井に頭をぶつけるほどの揺れで進みます。パンダはそろそろ限界が近い。果たして2匹は無事、目的地にたどり着けるのか・・・!?

9日目 12:00 火山への旅路~頂上~

ガイドさん
ガイドさん
よく頑張った。ここがゴールじゃ!

ついにたどり着いた山頂には、広々とした駐車場とお土産屋さんが。悪天候の中、思ったよりも多くの人が。ガイドさんがあたたかいコーヒーとバナナを用意してくれ、2匹は簡易ピクニックをすることに。

ガイドさんの優しさが身に染みる
パンダ
パンダ
うわー!すごい眺め!気持ち悪いのも治っちゃった!
左上の隆起した場所からマグマが流れ出る。最近では2019年10月にも噴火が

まるで火星に来たかのような、スターウォーズのような別世界に大興奮の2匹でした。

9日目 14:00 火山への旅路~下山~空港へ

空港までの帰り道も、ガイドさんが若かりし頃に旅した国の話や、色々なことを教えてもらいながら楽しくおしゃべり。驚いたことに、ガイドさんはなんと、英語を無料のeラーニング講座で独学で身に着けたとのこと。

空港につくと、サイクロンが勢いを増しているようで、外はバケツをひっくり返したような雨と激しい風。2匹が乗る予定の前の便はなんと欠航。なんとか無事にモーリシャスに帰れますようにと願いながら、2匹は空港でNintendo Switchをプレイ。

空港は非常に小さいため、席を確保するのに一苦労

2匹の願いが通じたのか、なんと土砂降りの雨が止み、雲の切れ間から太陽が! 離陸後、機体がなんどか激しく揺れましたが、おかげさまで2匹は無事、モーリシャスに帰れましたとさ。

ちょっと不安なプロペラ?機 離陸した際には乗客から拍手喝采!

 

宿泊先は、モーリシャスに到着した初日と同じ空港近くのHoliday Inn。ニュースを見ていると、どうやらサイクロンが更に勢いを増している模様。しかも、警戒レベルが急上昇しているらしい。……どうなる最終日!?

TO BE CONTINUED・・・!

次回: モーリシャス / レユニオン島その12~サイクロン襲来~

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パンダとキツネ
気まぐれパンダと、夢見るキツネの新米夫婦冒険記。